佐野 友紀
プロフィール
氏名 | 佐野 友紀 / SANO Yuki |
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所属 | 外国語学部国際コミュニケーション学科 |
職名 | 准教授 |
専門分野 | フランス現代小説 |
最終学歴
- 2005年3月 西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻卒
- 2008年3月 西南学院大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士前期課程修了
- 2012年3月 西南学院大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士後期課程満期退学
取得学位
- 修士(文学、西南学院大学)2008年
所属学会
- 日本フランス語フランス文学会
研究活動
現代小説における語りと語る主体との関係性の問題について、研究しています。その関連での研究は以下の通りです。
(1)ジャン=フィリップ・トゥーサンの作品における主観と客観の交錯についての考察です。例えば、『マリーの真実』の中の語る主体の人称の変化に関して分析しました。また、『テレビジョン』における主体と客体の関係性について研究を行いました。
(2)アニー・エルノーの自伝的虚構に注目し、『恥』の1人称における主観と客観の交錯について考察を行いました。今後は、アニー・エルノーの自伝的虚構の特異性について引き続き研究を深めたいと考えています。
教育活動
[教育方法・内容の工夫]
学生間のペアワークやグループワークを取り入れて、学生が楽しく実践できることを重視しています。例えば、初級レベルの授業において既習事項を参考にしながら、オリジナルの会話文を作って発表することや、フランス語を用いて、複数の人にアンケートを収集するといったことを行っています。また、内容に関して、学生にとって身近なテーマを中心に扱い、現実的に想像し易い状況づくりを心がけています。
[教育実践に関する発表・講演など]
・Stage de formation des professeurs de français au Japon, du 23 au 26 mars 2013, l’Institut français du Japon, Tokyo
・Formation pour professeurs et formateurs de FLE, du 12 au 22 août 2013, Centre de linguistique appliquée de l’université de Franche-Comté, Besançon
主要研究業績
主要論文
- 「ジャン=フィリップ・トゥーサンの小説における運動と不動性」、修士論文、西南学院大学、2008年2月
- 「ジャン=フィリップ・トゥーサンにおける動と不動の弁証法―『浴室』から『カメラ』へ」、『文学研究論集』、西南学院大学大学院、第29号、2010年1月、pp.97-114.
- 「三人称で書くこと―ジャン=フィリップ・トゥーサンの『マリーの真実』について」、『フランス文学論集』、九州フランス文学会、第46号、2011年11月、pp.1-13.
- ジャン=フィリップ・トゥーサン『テレビジョン』における二つのTV、『文学研究論集』、西南学院大学大学院、第31号、2012年1月、pp.69-95.
- 「「恥」のエクリチュール―アニー・エルノー『恥』について」、『九州フランス文学論集』、九州フランス文学会、第50号、2015年11月、pp.31-47.
学会報告
- 「三人称で書くこと―ジャン=フィリップ・トゥーサンの『マリーの真実』について」、九州フランス文学会、2010年12月4日、於:佐賀大学
- ―「「恥」のエクリチュール―アニー・エルノー『恥』について」、九州フランス文学会、2014年12月6日、於:長崎外国語大学