地域で国際交流
学内外で盛んに国際交流のイベントが実施されている長崎外大。
通訳や国際交流のボランティアなど、様々な場面で日々の学びを生かした活動を行い、地域への貢献と同時に語学学習へのモチベーションアップにも繋がっています。
CASE 1 平和祈念式典に通訳ボランティアとして参加!
長崎では毎年8月9日に原爆犠牲者の冥福を祈り、核兵器廃絶と恒久平和の実現を世界に訴えるため、平和祈念式典を開催しています。この式典に毎年20名ほどの学生が通訳ボランティアとして参加。式典参列のため長崎を訪れた外国人来賓の案内など、長崎にいながら本格的な異文化交流が叶います。
現代英語学科英語専修4年 太田 莉音さん
参加した学生にインタビュー
Q. 平和祈念式典の通訳ボランティアで、どんな取り組みをしましたか?
式典前日と当日の2日間、来賓のイタリア駐日大使のアテンドを務めました。空港への出迎えに始まり、スケジュールや事前資料の説明などすべて英語で行いました。式典での献花や長崎原爆資料館の見学などの現地案内はもちろん、終了後も空港での昼食を案内し、大使の方に安心して長崎のひとときを過ごしていただくために様々なサポートを行いました。
Q. 通訳ボランティアに参加して気づいたこと、成長したことは?
大役を務めたことで達成感と自信を得ることができましたし、来年も参加したいと思うくらい楽しくて貴重な体験ができました。その一方、用意してきたフレーズではなく、世間話などの自然なコミュニケーションをとるためには、まだまだ語学力を向上させる必要があると感じました。今後も様々な人と交流するために英語のスキルアップに努めます。
CASE 2 ナガサキ・ユース代表団に参加!
ナガサキ・ユース代表団は長崎県・長崎市・長崎大学の3者で構成された核兵器廃絶長崎連絡協議会が主催する人材育成プロジェクト。核軍縮・不拡散問題に関する国際会議の出席や、平和の尊さを世界中の若者へ発信など様々な活動を行っています。
現代英語学科英語専修4年 宮本 光さん
参加した学生にインタビュー
Q. ナガサキ・ユース代表団で、どんな取り組みをしましたか?
核兵器廃絶の専門家や政治家、新聞記者にアポイントを取り計40回以上の勉強会を実施しました。そこで学んだことを長崎の中高生に伝える出張講座をしたり、参加者100名規模の平和の浸透を目的としたオンラインイベントを開催しました。今後は、長崎平和祈念式典への参列や、ニューヨークで開催されるNPT核拡散防止条約の再検討会議にオンラインで参加する予定です。
Q. ナガサキ・ユース代表団に参加して気づいたこと、成長したことは?
「学ぶこと」が、可能性を広げてくれることに気づきました。様々な知識を得て経験を積むことで考えが深まり、自身と向き合うことに繋がりました。また、大学で学んだ、聞き手に伝わるプレゼンテーションの構成や手法も、活動に生かせたと思います。卒業後は大学で培ってきた幅広い知見と語学力を生かし、世界で活躍する女性になりたいです。
CASE 3 東京2020オリンピックのボランティアとして参加!
2021年夏に開催された「東京2020オリンピック」。長崎外大では全国の外国語大学と連携して、2019年より通訳ボランティア育成セミナーを行い、大会で活動する通訳ボランティアを派遣しました。
現代英語学科英語専修4年 宮田 萌花さん
参加した学生にインタビュー
Q. ボランティアとして、どんな取り組みをしましたか?
警備が主な業務でしたが、海外の監督や選手と会場責任者の間に入り、通訳も担当しました。最初はプレッシャーを感じましたが、「やるしかない」と覚悟を決めたことで、乗り越えることができました。イレギュラーな出来事が起こっても、落ち着いて両者の話を聴いて双方にスムーズに伝わる言葉選びを意識し柔軟に対応しました。
Q. ボランティアに参加して気づいたこと、成長したことは?
その場の状況や環境に応じて、主体的に動く力が身についたと思います。現場では、海外の方々に自分から英語で話しかけてコミュニケーションをとったり、問題が発生したときは「英語を喋れます」と名乗り出て通訳のチャンスを積極的に獲得しました。ただ待つだけではなく、状況に合わせて自分が役に立てるような場所を見つけて動く大切さを学びました。