岡﨑 享子

プロフィール

氏名 岡﨑 享子 / OKAZAKI Ryouko
所属 外国語学部 国際コミュニケーション学科
職名 講師
専門分野 在日朝鮮人文学

最終学歴

  • 2023年 立命館大学大学院文学研究科人文学専攻現代東アジア言語・文化学専修 博士後期課程修了

取得学位

  • 博士(文学、立命館大学)、2023年

所属学会

  • 国際高麗学会日本支部
  • 朝鮮学会

研究活動

在日朝鮮人文学についての研究を行っています。その中でも、在日朝鮮人一世の詩人である金時鐘の言語観や故郷観についての研究を行ってきました。とりわけ、植民地支配から解放(終戦)、そして済州4・3を経験した後、在日朝鮮人として生きてきた金時鐘のアイデンティティや言語観がどのように形成されてきたのかという問題意識を持っています。

最近はより大きな視点から、他の作家や作品にも対象を広げ、在日朝鮮人文学を3つのテーマ①ディアスポラ②ポストコロニアル③ジェンダーから考察しようと試みています。そのように在日朝鮮人文学の特徴を明らかにすることによって、現地点における在日朝鮮人文学という文学ジャンルのあり方や日本、東アジア、世界の文学における位置付けを提示したいと考えています。

教育活動

[担当科目]
「韓国語講読」「韓国語文法」「韓国文化演習」「基礎講読」「海外留学事前研究」

[教育方法・内容の工夫]
学生一人ひとりが専門的な学術知識をつけ、主体的に物事を考えてそれを他者に伝えると同時に、他者の意見も取り入れながら相互理解とコミュニケーションができるよう心がけています。授業では、日本語、韓国語、英語の記事・文献・映像等の様々な資料を使いながら、学生が身近なところから問題意識や関心を持ち、それらを自分の言葉で発信できるよう工夫しています。

主要研究業績

著書
  • 「在日朝鮮人詩人金時鐘の言語世界」国際高麗学会ソウル支会編『韓国学と朝鮮学、その争点とコリア学1』ペロダイムブック、韓国、2018年、151〜174 頁
主要論文
  • 「金時鐘の「生理の言語」と「在所」―『猪飼野詩集』(1978)から「献詩」(2022)へ―」『立命館大学言語文化研究』第34巻第2号、立命館大学国際言語文化研究所、2022年、51〜65頁
  • 「金時鐘『背中の地図』(2018)と三・一一東日本大震災―済州四・三と帰国事業の観点から―」『立命館文学』第679号、2022年、25〜38頁

学会発表

  • 「在日朝鮮人詩人金時鐘が描く海と故郷」『国際高麗学会日本支部第28回学術大会』国際高麗学会日本支部、北海道大学、2024年6月8日
  • 「在日朝鮮人詩人金時鐘の故郷観―2000年以降の作品を中心に―」『京都コリア学コンソーシアム』第88回研究会、同志社大学、2023年11 月10日
  • 「金時鐘『光州詩片』(1983)からみる韓国民主化運動への共振」韓昇熹、趙基銀、岡﨑享子「パネル③冷戦下の在日朝鮮人問題に対する多様な取り組み―民族差別と祖国分断を乗り越えて」『朝鮮史研究会第60回大会』朝鮮史研究会、滋賀県立大学、2023年10月21日〜22日
  • 「Korean-Japanese poet Kim Si-Jong’s interpretation of the word ‘horizon’」『EAJS2023』ヨーロッパ日本研究協会、ヘント大学、2023年8月17日〜20日
  • 「Korean in Japan poet Kim Si-Jong’s Interpretation of His “Home” in His Poetry “Map of Back”(2018)」『AAS2022 ANNUAL CONDEREMCE』Association for Asian Studies、オンライン、2022年3月22〜25日
  • 「金時鐘の「生理の言語」と「在所」」『ドクター・ポストドクターワークショップ日本語から世界文学を考える』立命館大学国際言語文化研究所モダニティ研究会、立命館大学、2022年7月6日
  • 「2000年以降における在日朝鮮人詩人金時鐘研究―済州4・3との関係を中心に―」『2019 Korean Literature Workshop for Doctoral Students』韓国国際交流財団、ソウル、済州 、2019年7月7日〜13日

科学研究費補助金・その他の競争的研究経費

  • 2017年度〜2019年度 韓国国際交流財団韓国学専攻大学院奨学金
  • 2018年度 小林フェローシップ研究助成「2000年代以降における日朝鮮人詩人金時鐘の言語―朝鮮との関わりを中心に―」
  • 2018年度 松下幸之助記念志財団研究助成「金時鐘の言語世界―尹東柱との関係を中心に―」
  • 2020年4月〜2022年9月 日本学術振興会科学研究費助成事業特別研究員奨励費「在日朝鮮人詩人金時鐘の「故郷」観に関する研究―2000年以降の作品分析を中心に―」

社会活動

  • 2022年度〜現在「大阪コリアタウン歴史資料館」展示協力、企画チームスタッフ
  • 2019年度〜現在「済州4・3を考える会-大阪」実行委員
  • 2017年度〜現在「済州四・三犠牲者慰霊祭実行委員会」実行委員

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