桂 雯

プロフィール

氏名 桂 雯 / GUI Wen
所属 外国語学部国際コミュニケーション学科
職名 特別任用外国人講師
専門分野 対照言語学・中国語学

最終学歴

  • 2009年6月 四川大学外国語学部日本語学科卒
  • 2018年12月 筑波大学人文社会科学研究科文芸・言語専攻一貫制博士課程修了

取得学位

  • 修士(言語学、筑波大学)2013年
  • 博士(言語学、筑波大学)2018年

所属学会

  • 日本音声学会
  • 日本中国語学会
  • 日本言語学会
  • 日本実験言語学会

研究活動

今までの研究テーマは中国の普通話と広東語の対照で、その範囲は音声から文の構造まで全般的なものでした。細かい分野を超えた、総合的な研究を目指して尽力しました。音声・音韻論、形態論、統語論から広東語を考察し、一貫した普通話との対照を通して広東語の特徴を明らかにしてきました。しかし、まだ多くの課題が残されています。
音声・音韻論の面では広東語母語話者が日本語の促音語を生成する際に広東語の入声韻尾の影響を受け、促音語の後続母音を異常に伸ばした特徴的な発音をしていることを明らかにしました。しかし、後続母音の異常な長さが日本語として知覚される際にどのような影響があるのかは、知覚実験による検証の必要があります。形態論の面では重ね型形容詞を対象とし、広東語と普通話の語形成による意味変化を分析・考察しましたが、それ以外のさまざまな語形成法による語彙群については未だ研究の余地があります。統語論の面では、広東語と普通話の構造助詞、接尾辞、文末語気助詞の文法的機能と意味を考察しましたが、対象となる普通話の“的de”“地de”と広東語の“嘅ge”“噉gam”は本研究で扱ったもの以外にもさまざまな文法機能を持っています。これらの文法機能についても対照を行い、広東語の特徴をより明らかにすべく研究を続ける必要があります。したがって、今後も普通話との対照を通して、広東語について上記の課題を中心に研究を進めていきたいと考えています。

教育活動

[教育方法・内容の工夫]
言語教育にあたっては、学習者のモティベーションを高く維持させるための工夫が重要であると考えます。そのために、教育方法論の研究や教材作成、カリキュラムの提案なども、積極的に行っていく所存です。既成の概念にとらわれずに、アクティブラーニングなどの新しい教授法の開発に積極的に参加し、あるいは主導することを目指します。中国語の授業を楽しく、かつ有意義な時間にしたいと思います。

主要研究業績

主要論文
  • 「文字認知におけるN170成分に関する一考察」(共著)『実験音声学・言語学研究』第5号、pp.1-14、2013年3月
  • 「中国語共通語の“的”と広東語の“噉”の文法機能 ―重ね型形容詞が述語になる場合を対象として―」『言語学論叢オンライン版』第9号(通巻35号)、pp.45-56、2016年12月
  • 「中国語の重ね型形容詞における感覚共有性 ―単音節形容詞が意味核となる重ね型を中心に―」『言語学論叢オンライン版』第10号(通巻36号)、pp.1-15、2017年12月
  • 「中国語母語話者の促音生成についての一考察 ―北方方言母語話者と広東語母語話者の比較を通して―」『実験音声学・言語学研究』第10号、pp.1-15、2018年3月
  • 「広東語と普通話における枠構造の対照 ―“点解dimgaai A嘅ge2”と“难道nandao A吗ma”を中心に―」『言語学論叢』オンライン版 第11号 (通巻37号)、pp.46-66、2018年12月
学会発表
  • 「前後母音長による促音への影響 ―広東語母語話者のデータに基づいて―」(口頭発表)第28回日本音声学会全国大会、東京農工大学小金井キャンパス、2014年9月
  • 「關於粵語的“VP嘅ge2”和“VP㗎ga3”的一點考察」(口頭発表)香港語言學學會第十七屆粵語討論會、香港浸會大學、2017年4月

関連のあるお知らせ

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