フランス語学習者のための参考図書


長崎外国語大学 名誉教授

戸口民也

1996年夏 開設 / 2013年1月7日改訂

(リンクは自由です)

ご意見や情報がありましたらご連絡ください。


目次


辞書

辞書は必ず最新版を買うように。古い辞書には新しい言葉 - 例えばコンピューター関係用語など、最新の技術用語・専門用語など - がのっていない! 古本ですませて節約しようとすると、かえって大きな損失となることがあるので注意。
なお、辞書の選ぶときには「名古屋大学の藤村逸子先生のページ」も大変参考になる。

学習仏和辞典

収録語彙35000語から40000語程度で、はじめてフランス語を学ぶ人に薦める。あとに紹介する中辞典や大辞典は、初心者には必ずしも使いやすくないからである。
しかし、フランス語を専門的に学ぶ人に対しては、2年目から3年目にかけて、中辞典に切り替えることを強くすすめる。語彙・用例とも、本格的なフランス語テキストを読むためには少なくとも中辞典クラスが必要だからである。
ただし、中・上級レベルになった人でも、最新の語彙を調べようとしたら、改定が頻繁に行われるこのクラスの辞典を持つ必要に迫られるだろう。

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ユニークな学習仏和辞典

通常の仏和辞典とは編集方針を異にし、はっきりした目的をもって編集された学習仏和辞典。
第1外国語としてフランス語を学ぶ人、中級以上の人に薦める。
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仏和中辞典

第1外国語としてフランス語を学ぶ人、中級以上の人に薦める。
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仏和大辞典

フランス語上級者・専門家向け
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和仏辞典

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携帯用小型仏和-和仏辞典

それぞれの特長(携帯性、語数)を考えながら選ぶとよい。あくまで携帯用なので、きっちり勉強するには上にあげた辞書を使わなければならない。
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電子辞書

電子辞書は、中身はともかく、見かけは毎年のように新商品が発売されるので、簡単な紹介にとどめる。ここでは電子辞書と紙の辞書の違いを述べよう。

電子辞書

紙の辞書

教師としては、とくに初心者には紙の辞書を強く薦めたいところだ。一覧性の悪さ、語法・用例の調べにくさは、学習上、大きなマイナスであるからだ。

しかし、留学を考えている人には、電子辞書の利点は大きい。(留学中には、英語辞典や国語辞典も必要になることがよくある。)それぞれの強みと弱味をよく理解した上で選び、使ってほしい。

電子辞書化されているのは、現在のところ2種類ある。

いずれも学習用辞書である(それぞれの特徴は学習仏和辞典の項目を参照のこと)。いずれは中辞典が必要になる。留学から帰国するまでは携帯性を最優先するという割り切った考え方もあるだろう。なお、一緒に組み合わされている辞典類もしっかり見較べて選ぶように。

なお、『小学館ロベール仏和大辞典』が収録されている電子辞書が最近売り出されたが、初心者にはすすめられない。上級者で、経済的余裕があり、しかも頻繁に持ち運んで使う必要がある人なら別だが・・・ それでも、小さな液晶画面では、使い勝手は悪いだろう。『ロワイヤル仏和中辞典 - 第2版』のように、CD-ROMを用意してくれたほうがよほどありがたい。

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仏-仏辞典

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英仏-仏英辞典

英仏・仏英辞典(ペーパーバックの廉価版でよい - 1000円程度)も何種類かでているので、手に入れておくとよい。学内の書店で注文できる。ただし普通は、洋書も一定数おいてあるような大型書店(例えば福岡の紀伊国屋書店)とか洋書専門の取扱店でないと見つからない。

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On line 辞書

インターネット上で辞書を使うことができる。

たとえば、Larousse 社のサイトで On-line 辞書のサービスhttp://www.larousse.fr/が提供されている。

自動翻訳プログラムによる「英-仏・仏-英」無料翻訳サービスを行っているサイトがある。たとえば、AltaVista: Translationsなどはその代表格だ。英‐仏・仏‐英の簡単な翻訳なら、これでなんとかなるだろう。ただし、当てにし過ぎないように。最後にチェックするのは人間の仕事である!

もう少し詳しく知りいと人は、「戸口おすすめサイト」の「オンライン辞書」を参照のこと。

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各種辞典

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発音の訓練と聞き取り・書き取り

本当に使い物になる外国語を身につけたいと思ったら、まず耳と口をよく慣らすことだ。最初に聞き取りと発音の訓練をしっかりやっておけば上達も早い。なじめてフランス語を学ぶ人は、次の本を使ってみっちり訓練しておくことである。CDを聞いてくり返し練習することで、フランス語の発音、リズム、イントネーションになじんでいけるだろう。

音になじみながら、あわせて聞き取り・書き取りの訓練に取り組むとよい。次のシリーズ(エディション・フランセーズ、全編CD付-中級編・上級編はCD2枚)を推薦する。仏検対策用に出版されているシリーズだが、聞き取り・書き取りの訓練にはちょうどよい。中級編・上級編のテキストが聞き取れるところまでくれば、仕事に使えるレベルの力が身についたと考えてよいだろう。

予算が限られている人には次の選択肢もある。

フランスのテレビ・ラジオニュースや詩の朗読など、実際にフランス語を聞くことができるサイトが、インターネット上にはいろいろとある。

まずは「戸口おすすめサイト」のフランス語のラジオ・テレビニュースからどうぞ。

実は聞き取りが一番難しい。語彙力、文法・読解力、さらに語られている事柄に関する知識の裏付けがないと、正確に聞き取ることができないからだ。語彙力、文法・読解力を身につけるには続けて以下を見てほしい。

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単語集

単語を知らなければ、聞く・話す・読む・書くのどれもできない。語彙力をつける/どのくらい力がついたかチェックするためには単語集が有効である。たとえば次のように段階をふんでいく方法がある。

あるいは最初に次の本を使い、その後で上に紹介した『フランス文化を理解するための語彙集』(5000語レベル)に移るという選択肢もある。

単語には、基本的な意味だけでなく、その意味を拡大した使い方がある。辞書を丁寧に「読む」こと、とくに例文をしっかり確認しながら、単語の意味の「ひろがり」や「使い方」を確かめる習慣を身につけてほしい。

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初級文法参考書

とくに初心者に注意してもらいたいのは語順である。どんな言語にも単語があるが、単語の並べ方、組み立て方は言語によってそれぞれ違う。そのことをしっかり理解するための第一歩として、まずは語順に注意というわけである。いつまでたっても日本語の語順が抜けないようでは、先には進めない。

語順に注意しながら、フランス語のしくみを理解していこう。名詞・形容詞の性と数、動詞の変化などのほかに、単語をどう組み立てて文を作るのか、どの単語からどの単語までがひとまとまりの意味グループを作っているのかを知ること(構文把握)がとくに大切。文法をきっちり勉強し、読む力、書く力を身につけていくとき、はじめて中級・上級へと進む道が開けてくる。

以下にあげたのはほんの一例。自分の好みにあったものを一つ。授業の進度にあわせて基礎から順を追って勉強できるものと、簡単な文法事典として使うもの(授業の進み方とは必ずしも一致しない)の二種類ある。ほとんどは授業の進度にあわせものである。

なお、文法に限らず、もっと幅広く勉強したいという人には『コレクション・フランス語』シリーズ(白水社)を薦める。ただし、並べて飾っておくだけでは意味がないから、手に入れた以上は全部を使いこなすことだ。全巻CD付なので、耳の訓練もできる。

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動詞活用参考書

1年の後半から2年にかけて必要になる。特に活用形から不定詞を探し出すためのインデックスは役に立つ。
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中級文法参考書

2年目の勉強のために。
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フランス語で書かれた文法参考書

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上級文法書・文法辞典

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仏検対策

『仏検合格のための傾向と対策』シリーズ、『仏検直前チェック』シリーズ、『フランス語の書きとり・聞きとり練習』シリーズ(いずれも発行:エディシヨン・フランセーズ/発売:駿河台出版社)がもっとも標準的といえるでしょう。

『仏検合格のための傾向と対策』シリーズ

『仏検直前チェック』シリーズ

『フランス語の書きとり・聞きとり練習』シリーズは「聞き取りと発音の訓練のために 」の項目で紹介しています

『仏検対策 聴く力 演習』シリーズ(新しいシリーズです)

以下のサイトも見てください。

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留学のためのフランス語

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フランス語の手紙

ビジネス・貿易実務で使うフランス語の参考書は「時事・経済・商業フランス語」の項目参照。

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フランス語読解力の養成

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フランス語のテキストを翻訳する

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フランス語作文

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時事・経済・商業フランス語

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フランス語について考える

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フランス語の歴史

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現代のフランスを知る

これはほんの一例 とにかく数多く読むこと。
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フランスの歴史・文学・美術

これもほんの一例。入門書をいくつか。ただし、フランスのことしか知らないというのでは不十分。ヨーロッパの中でのフランスという広い視野から見ておく必要がある。
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キリスト教について

フランスのこと、そしてヨーロッパやアメリカの文化を知ろうとするなら、キリスト教も知っておく必要がある。いくつか紹介しよう。
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日本の紹介

外国人とのコミュニケーションには絶対に必要。

たとえば次の本などを持っていると、日本についてフランス語で説明するとき非常に便利。フランスに留学する人は少なくともどれか一冊はもって行きたい。フランス人留学生がきたときにも役に立つ。

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長崎を知る

長崎のことも、少しは知っておいたほうがよいだろう。
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日本語をよりよく理解する/日本について考える

外国語をやると日本語のこと、日本のことが気になってくる。言語・コミュニケーション・文化についても考えてみよう。
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レポート・論文の書き方 ― 日本語でしっかりした文章を書くために

レポートや論文もちゃんと書けなくては。
大学生になったら必ずレポートや論文は書かされるが、大学を卒業した後も、企業・官公庁・その他様々な組織や機関で責任のある仕事をしようと思ったら、報告書・企画書・調査研究レポートなど(つまりはレポート・論文)を書けないとどうにもならない。大学にいる間に、レポート・論文の書き方をしっかり身につけておかなければ。

インターネット上では、まず次の2つのサイトを推薦します。

小論文・レポートの書き方
 とくに最初の「論文の構造」「パラグラフ」の2つを読んでください。

レポート・卒業論文の書き方(早稲田大学政治経済学術院 須賀晃一先生のサイト)
 とくに最初の「第Ⅰ部 レポート・卒業論文の書き方」を熟読してください。
 卒業論文を書く人は「第Ⅱ部 卒業論文の書き方」「第Ⅲ部 卒業論文作成時の手引き」もどうぞ。

戸口ホームページのレポート・論文の書き方もあわせて見ておいてください。

フランス語・フランス文学の分野での研究方法や卒業論文の書き方については、次のふたつは必見です。

上智大学仏文科「フランス文学研究方法論」

京都大学・東郷雄二先生のサイト のなかにある「私家版 卒業論文の書き方」(フランス語学・言語学)

しかし、どうアイデアを整理したらよいのか、そこがなかなか難しい。
そんなときに役に立つのが「マインドマップ」というツールです。アイデアをまとめる方法として使えるだけでなく、フローチャートやアウトライン作りにも便利につかえます。「学生に推薦するフリーソフト」のなかの「レポート作成ツール -- アイデアをまとめるためのソフト」を見てください。

まずは仕事の文章を書く訓練:パラグラフ・ライティング

レポート/論文のような「仕事の文章」を書くための文章技術の基本として「パラグラフ・ライティング」がある。欧米とくにアメリカで普及しているものだ。
仕事の文章の基本は、しっかりとしたパラグラフを書くことから始まる。それを知らなけらば、いくらレポート/論文の書き方・組み立て方を学んでも、論理的な文章を書くことはできない。パラグラフ・ライティングの技術を身につけると、アイデアを整理し、論理的に - 読む人にもわかりやすく - 要点を伝えることができるようになる。

小論文の書き方・組み立て方

受験対策で小論文の勉強をした人もいるだろうが、小論文はレポート、論文など、仕事の文章を書くための基本である。高校時代に訓練をした人には復習の意味で、あいにくその経験のない人は今から勉強する気持ちで、次の本を読んで(読み直して)みるとよいだろう。
次におすすめする2冊は全く対照的な立場から書かれた、(主として)大学受験対策のための小論文参考書だが、大学在学中も卒業後も大いに役に立つ本だと思う。面倒がらずに両方とも読み、それぞれの著者のアドバイスを受けとめた上で、自分にあった方法を身につけていってもらいたい。

次はレポート・論文である

大学で何を学ぶかと言えば、それは「考えるための方法」と「調査・研究の技術」につきるだろう。レポート・論文は、そのために必要不可欠な訓練の手段である。
レポート・論文の書き方の入門書は数多いが、1冊ですべてを満足させてくれる本はない。論文を書く技術を身につけるためには、何冊か読んで必要な知識・情報を補っておいた方がよいだろう。

ものの見方、考え方の訓練

レポート/小論文の書き方だけをいくら勉強しても、実際には良いものは書けない。ものの見方・考え方についても訓練する必要がある。

そして本格的なレポートから卒業論文まで

大学生活の締めくくりは卒業論文であるから、とりあえずはそのあたりを最初のゴールにしよう。もちろん、その先は終わりがない。

文章のセンスを養うために

日本語がなっていなければ、まともな論文も書けない。文章のセンスを養うには良書を多数読むしかないが、レトリックについて学んでおくと言葉に対する認識がもう少し深まるはず。
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コンピュータとインターネット

これからはコンピュータが使えなくては仕事ができないし、外国とのかかわりをもとうとしたらインターネットが重要なコミュニケーションの手段となる。
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本を知るための本

これで調べれば、どんな本があるかわかる。
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本を探す/本を買う

 以上紹介した本は、ほとんどすべて本学ライブラリーで読むことができる(はずである)。ただし、辞書やごく基本的な参考書は自分で買っておくべきものだし、本当に勉強しようと思えば、小遣いを切り詰めても本代は確保しなければならない。なお、少しでも専門的な本になると、一般書店では売っていないのが実状である。本当にほしい本は注文して取り寄せるものだということを、しっかり覚えておくように。洋書も含めて、学内の書店で注文できるから、本を注文する「良き習慣を」しっかり身につけよう。あるいは、ライブラリーにリクエストして読めるようにしてもらうことだ。

 本を注文するとき知っておくべきことは、1書名、2著者名、3出版社名、それに4値段(間違って高い本を注文したりしないように)である。書名か著者名がわかれば『日本書籍総目録』(ライブラリーにある)で他のことはすべて調べられる。いや、それよりもインターネットで調べたらもっと早い。まずは「戸口おすすめサイト」の

に行ってみたまえ。フランスに直接注文することだってできるのだ。

 ともかく、毎日メディアセンターに通い、何か調べたいことがあったらライブラリーの係りの人にどんどん遠慮せずに聞くか、インターネットで探してみることだ。

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