言語学を専攻し、音韻論を中心に研究を行っています。人間の音声は、イントネーション(声の高低)を伴って発せられます。イントネーションを生み出す仕組みを明らかにするのが、研究の目標です。日本語の方言、トルコ語の調査を続けています。
大学時代、校内では多くの方言が飛び交い、日本の中にも多くの異なった言語があることを知りました。とりわけ、イントネーションの違いに驚いたのを覚えています。また、留学を通し、様々な言語に触れるにつれ、言語間の異同は一体どのように生み出されるているのか、と疑問を持つようになりました。今後も、日本の方言を含め、世界の言語を対象に研究を行っていきます。
平成14年3月 大東文化大学外国語学部日本語学科卒業
平成17年3月 九州大学大学院人文科学府言語・文学専攻修士課程終了
平成22年3月 九州大学大学院人文科学府言語・文学専攻博士課程満期退学
博士(文学、九州大学)平成23年
[担当科目]
口頭表現、作文
[教育方法・内容の工夫]
日本語には、世界の多くの言語と共通する特徴と、日本語固有に見られる特徴があります。前者は、留学生が持つ母語の知識を活用して学習可能ですが、後者は新たな知識として学習する必要があると考えられます。日本語の特異性、留学生の母語との相違に重点を置いた内容にすることで、より効果的な教育を行うよう努めています。
[最近5年間の研究]
研究テーマは、人間の言語産出のメカニズムにおいて、イントネーション(文全体で見られる声の高低)と、「文の意味」「文の構造」がどのように関係しているのかを探ることです。これまで、イントネーションに関して共通の特徴を持つ、宮崎県小林方言とトルコ語を対象とし、現地調査を続け詳細な記述を行っています。
現在までに、小林方言とトルコ語において (i) 修飾関係とイントネーションパターンに一定の対応があること、(ii) 「疑問詞」や「強調の副詞(『とても』など)」といった意味上の焦点を含む文において、基本のパターンに規則的な変化が生じることを明らかにしました。現在は、(i)と(ii)で述べた現象を生み出すメカニズムを明らかにするために、従来の仮説の問題点を指摘し、修正を加えた新たな提案を行っています。
本研究が提案するメカニズムは、人間言語の普遍的な特性として仮定されます。今後は、小林方言とトルコ語のデータを増やし体系的な記述を進めると共に、多くの言語との対照研究を行います。それぞれの言語のイントネーションについて体系的な記述を行い、本研究において提案するメカニズムの妥当性を検証し、より強固なものにしていきたいと考えています。
平成21年度 財団法人九州大学後援会「学生の独創的研究計画への助成事業」
研究課題名「宮崎県小林方言における老年層の音声データの記録と分析」研究代表者
[委員会]
入試広報委員会、宗教委員会