ドイツ学を専攻し、主として近代文学に関心を抱いています。これまで、20世紀を代表する作家トーマス・マンの文学を研究してきました。興味の対象は擬音語表現で、モチーフ研究、修辞学、認識論、言語批判など複数の観点から考察しています。
「なぜドイツ?」とよく聞かれますが、正直なところよくわかりません。偶然の出会いとしか言いようがないのですが、10代の頃からドイツの思想家にはぼんやりと憧れを抱いていたような気もします。
何語かによらず、フィクションの世界が大好きです。特に探偵物に目がありません。その種の映画やドラマのDVDをドイツ語で見て、時にはシャドーイングもします。
2005年3月 九州大学文学部人文学科卒業(文学コース独文学)
2007年3月 九州大学大学院人文科学府修士課程修了(独文学専修)
2011年3月 九州大学大学院人文科学府博士後期課程退学(独文学専修)
修士(文学、九州大学)2007年
[担当科目]
ドイツ語
[作成した教科書・教材・参考書]
ドイツ語は英語と同じインド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派に属し、両者はよく似ています。そのため中学・高校で英語を学んだ日本の学生には、実はドイツ語を学習するのに十分な素地があると言えます。英語との類似点・または相違点を意識することで、効果的なドイツ語の学習ができるよう心掛けています。
[最近5年間の研究]
私のテーマはトーマス・マンの作品に現われる「ざわめき」の意味を探ることです。「群衆のどやどや」、「海のざわざわ」、「レコード(の音楽が終わった後の空回り)のカラカラ」などの擬音語表現は、目立たないながらも実は使用頻度が高く、興味を惹かれます。(1)そのような「ざわめき」は、物語全体や各場面でそれぞれ何を意味し、またどんな役割を果たしているのか、(2)擬音語という言語表現が好まれるのはなぜか、という点について研究してきました。
擬音語に関しては言語(哲)学・修辞学の世界では、これまでにも沢山の議論がなされてきました。今後はそうした議論も紐解きつつ、特に(2)の問題に力を入れていきたいと思っています。
[その他]
第3回九州大学独文学会賞受賞