専門は言語学です。もともと韓国語を専門的に研究していたのですが、「韓国語をやるためにはその周辺言語に関する知識が不可欠」という、とある恩師の助言もあって、近年は、韓国語からモンゴル語や満洲語(中国に“清”を建国した満洲族の言語)といった東アジアの諸言語にも徐々に対象を広げ、特に、これらの言語(の文法)が、歴史的にどのように変化してきたのか、また現在はどのような状態なのか、ということに関心をもって研究しています。
2001年3月 千葉大学文学部日本文化学科卒業
2003年3月 九州大学大学院人文科学府修士課程修了
2008年3月 九州大学大学院人文科学府博士後期課程修了
博士(文学、九州大学)2008年
[担当科目]
韓国語語学科目(文法、講読、演習など)、韓国語学演習、韓国語韓国文化海外セミナー
[教育方法・内容の工夫]
「わかりやすい授業」と「楽しい授業」になるように心がけています。
[その他特筆すべき事項]
アドバイザー業務、短期留学生指導
[最近5年間の研究]
1) 東アジア言語のテンスとアスペクトの研究
韓国語、モンゴル語、満洲語といった東アジア言語を対象に、「テンス」(日本語の「食べる」と「食べた」の違いに相当)と「アスペクト」(日本語の「食べる」と「食べている」の違いに相当)が、通時的にどのように変化してきたのかを明らかにするものです。近年は、主にモンゴル語を対象に、現地調査や文献調査をしています。
2) 朝鮮司訳院訳学書の研究
朝鮮時代の朝鮮半島には、周辺諸国の言語、すなわち、中国語、モンゴル語、女真語(のちに満洲語)、日本語の四つの言語を教育し、通事を養成する機関がありました。この機関を「司訳院」といい、ここで編纂した教材を「訳学書」といいます。これまでは、このうちのモンゴル語教材(蒙学書)を対象に、その編纂過程とモンゴル語から朝鮮語への翻訳について明らかにしてきました。今後は以下の3)と関連して、満洲語教材(清学書)を調査していきたいと思っています。
3) 長崎唐通事の満洲語の研究
江戸時代の長崎には、中国語の翻訳や通訳をはじめとする、中国人との間のさまざまな業務を担当した「唐通事」と呼ばれる人々がいました。この「唐通事」は、19世紀初に幕府からの命により、満洲語を学習することになるのですが、その成果として満洲語の辞典を編纂しました。現存するこの満洲語辞典を分析することによって、彼らはこの辞典をどのようにして編纂したのか、満洲語をどのくらい理解していたのか、この辞典から言語学的にどのようなことが言えるのか、といったことを明らかするものです。
平成21-23年度 科学研究費補助金(若手研究B)「モンゴル語のテンス・アスペクトについての通時的研究」 研究代表
[委員会]
国際交流委員会、入試広報委員会、留学生選考委員会