『点と線』は雑誌「旅」の昭和32年2月号から昭和33年1月号まで連載された。福岡市の香椎海岸で発見された男女の死体。警察はそれを心中事件として処理しようとした。二人は東京駅の15番線プラットフォームから夜行特急「あさかぜ」に乗り込むところを13番線プラットフォームから目撃もされていた。二人の死に疑問を抱く博多署の刑事鳥飼重太郎は警視庁の三原紀一と事件の解決に挑む。容疑者の安田には完璧なアリバイがあった。アリバイ崩しと言う点では、イギリスの推理作家クロフツを連想させるが、清張自身はクロフツは特に意識しなかったと述べている。
1958年には安田の妻役に高峰秀子、安田を山形勲、三原役が南宏そして、鳥飼重太郎を加藤嘉の配役で映画化された。また、2007年にはビートたけしが鳥飼重太郎を演じてテレビ朝日開局50周年記念番組として放送された。
鳥飼と三原はその後『時間の習俗』で再度コンビを組む。