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教員情報

プロフィール
  • 氏名 
    酒井 順一郎  / SAKAI Junichiro
  • 所属
    外国語学部国際コミュニケーション学科
  • 職名
    教授
  • 生年月
    1964年7月
  • E-mail
    jsakaimail
  • 専門分野
    留学生政策・教育史、近代教育文化交流史、日本語教育史
自己紹介

中国人日本留学生を中心とした留学政策と教育文化交流を研究しています。2008年、日本は留学生30万人計画を打ち出しました。それに伴い、日本の大学はより積極的に外国人学生を受け入れていくでしょう。私が第一に注目しているのは、今後、来日する外国人留学生は日本の大学の教育を通じてどのような変化が生じ、また、日本人学生や日本社会にどのような影響を与えていくかです。これらの結果、日本の将来のあり方、さらに国際社会での日本観にも影響を与える一つの契機となるからです。
次に注目しているのは、日本の大学では国際化を合言葉に優秀な留学生を獲得する名目で英語プログラムが盛んになっている点です。日本人学生を対象に行っている機関も少なくありません。もちろん評価すべき点だと思います。しかし、日本語不要論の声も根強いです。果たして日本留学の第一歩である日本語を排除し、安易に英語プログラム全盛で進めてもいいのでしょうか。日本語が将来生き残っていけるかどうかが問われているからです。大学は国の顔で国力の賜物です。現在も自国の言語で大学教育が行えない国は大変多いです。大学での使用言語をどうするかは、非常に複雑かつ大きな問題であり、慎重な議論が必要であります。これらの問題を、かつて海外との情報・文化・教育の結節点であった長崎から発信していきたいです。

最終学歴

1990年9月 東海大学工学部応用物理学科卒業
2003年9月 杏林大学大学院国際協力研究科国際文化交流専攻博士前期課程修了
2008年3月 国立大学法人総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究専攻博士後期課程修了

取得学位

博士(学術、国立大学法人総合研究大学院大学)2008年

教育活動

[担当科目]
日本文化研究入門Ⅰ・Ⅱ、日本文化特論Ⅰ・Ⅱ、日本語・日本文化特論Ⅰ・Ⅱ、日本史Ⅰ・Ⅱ、東アジア関係論Ⅱ、言語文化教育の理論と実践

    [教育方法・内容の工夫]
  • 固定化されている日本文化のイメージを多種多様な資料や実体験を通じて、巨視的に日本文化を考察させた。学生は時代、政治、地方、社会環境等が文化に影響を与えていることを理解し、更に他国・他民族の文化と比較させることによって学生の知的好奇心を刺激し、高い評価を得た。
  • 日本語教師養成講座の教育実習に於いて、KJ法を用い学習者にとって理想的な日本語教師像は何であるかを話し合い、それに伴う受講生各自の長所・短所を確認した。更に様々な教師の授業や学習者の授業評価のインタビューのビデオを見て、その内容を論じあった。これを行うことで、日本語教師の自覚と教育哲学、具体的な教師像が把握できた。そして後の模擬授業、教育実習をより効果的に行うことができ、高い評価を受けた。

[作成した教科書・教材・参考書]
鈴木紳郎編『やさしい日本語指導3‐日本語教育の歴史と現状‐』凡人社2009年

    [教育実践に関する発表・講演など]
  • 2005年:『文化を取り入れた日本語教育とは』(於インドネシア(バンドン)・パジャジャラン大学)
  • 2013年、瀋陽工業大学主催日本語教育ワークショップ『創造的日本語・文化教育‐中国人教師・日本人教師の連携とは-』
研究活動
    [最近5年間の研究]
  • これまで中国人留学生の教育文化交流についての研究を行ってきた。特に拙著『清国人日本留学生の言語文化接触‐相互誤解の日中教育文化交流‐』ひつじ書房2010年はその集大成である。明治期、列強諸国に学ぶことに力を注ぐ日本。その最中、思いも寄らず清国から多数の留学生が来日してしまう。初の海外体験と近代教育を受ける清国人留学生、初の留学生教育を経験する嘉納治五郎と日本教育界、それぞれの戸惑い、苦悩、喜び、発見は一体何であったか。特に思い込みからくる相互誤解、留学生から突きつけられた日本語への疑問、日本社会から孤立していく留学生に手を差し伸べた日本人娼妓達等の視点から教育文化交流を論じた。
  • 近代から現在まで日本語が日中、さらに東アジアにとってどのような存在意義であったかを研究する。例えば、明治期、日本語は東アジアの最先端の言語たる地位を築き、大正・昭和初期以降、白樺派等の日本の文学が東アジアのプロレタリア文学にどのような影響を与えたかを検証する。また、日中戦争以降、日本語は危険性を帯びた言語と捉えられ、戦後の経済発展期には再び最先端言語、バブル崩壊後は実用言語というように、日本語は中国、東アジアにとって様々な顔を現してきた。中国を始めとする東アジアは、文化面だけでなく国家形態、政治、軍事、教育、科学技術、経済、労働という広い範囲について日本語を通して学んだが、それによって日本を含めた東アジアは何を得て何を失ったかを探っていく。
所属学会
  • 日本語教育学会
  • 留学生教育学会
  • 日本言語政策学会
主要研究業績
    [著書]
    *単著
  • 『清国人日本留学生の言語文化接触‐相互誤解の日中教育文化交流‐』ひつじ書房、2010年
  • 『改革開放の申し子‐そこに日本式教育があった‐』冬至書房、2012年
    [論文]
  • 「1896年中国人日本留学生派遣・受け入れ経緯とその留学生教育」国際日本文化研究センター編『日本研究』第31集 角川書店 191頁~207頁2005年
  • 「もう一つの留学生活‐明治期清国人日本留学生と日本社会の関係‐」 留学生教育学会『留学生教育』第11号11頁~23頁2006年
  • 「滿洲國政府語學檢定試驗の歴史的意味‐日本語試験を中心として‐」日本語教育学会『日本語教育』142号123頁~133頁2009年
  • 「中国赴日本国留学生予備学校に於ける日本語教育の衝撃と系譜」李若柏主編『日本語教育論集』第7号東北師範大学出版社47頁~68頁2009年
  • 「中国赴日本国留学生予備学校における日中教育文化交流」『日本語教育史論考第二輯』77頁~88頁冬至書房2011年
  • 「関東大震災と中国人日本留学生-もう一つの日中関係-」留学生教育学会『留学生教育』第16号37頁~46頁2011年
  • 「苦悩する日本語‐『英語帝国主義』下の日本留学‐」中国赴日本国留学生予備学校日本語教育研究会『日本語教育論集』第8号東北師範大学出版社74頁~82頁2012年
    [その他]
  • 2009年吉林省優秀外国人専門家賞
  • 研究代表:李若柏『中日知的教育文化交流から見た中国赴日本国留学生予備学校の役割』 2010年12月 *全頁執筆参加
  • 研究代表:馬軍『中日知的教育文化交流に於ける中国赴日本国留学生予備学校の役割と可能性』2011年1月 *全頁執筆参加
  • 「過去の光から現在を照らし、現在の光から過去を照らす 日本留学の原点 その1 明治期の中国人留学生」日本学生支援機構編集『留学交流』時報社22頁~25頁2010年11月号
  • 「過去の光から現在を照らし、現在の光から過去を照らす 日本留学の原点 その2 中国人留学生を巡る日米攻防」日本学生支援機構編集『留学交流』時報社24頁~27頁2010年12月号
  • 「過去の光から現在を照らし、現在の光から過去を照らす 日本留学の原点 戦後編 改革開放の申し子と中国赴日本国留学生予備学校」日本学生支援機構編集『留学交流』時報社20頁~23頁2011年2月号
  • 「過去の光から現在を照らし、現在の光から過去を照らす 日本留学の原点 日本語 日本留学にとっての日本語」日本学生支援機構編集『留学交流』時報社22頁~25頁2011年3月号
  • 教材開発・共著:2011年:李若柏、張群舟、楠本徹也他『高職高専 新概念日語教程3』北京出版社
  • 教材開発・共著:2011年:李若柏、張群舟、楠本徹也他『高職高専 新概念日語教程3練習帳』北京出版社
  • 教材開発・共著:2012年年:李若柏、張群舟、楠本徹也他『高職高専 新概念日語教程3 教師用書』北京出版社
  • 教材開発・共著:2012年:蘆麗他『最新赴日留学会話必携』南京大学出版社
科学研究費補助金・その他の競争的研究経費
  • 2008年度住友財団「アジア諸国における日本関連研究助成」研究代表:李若柏『中日知的教育文化交流から見た中国赴日本国留学生予備学校の役割』 *共同研究副主任として参加
  • 2008年度大平財団「環太平洋学術研究助成」研究代表:馬軍『中日知的教育文化交流に於ける中国赴日本国留学生予備学校の役割と可能性』*共同研究副主任として参加
  • 2010年度言語教育振興財団「研究助成金」研究代表:李若柏『中国赴日本国留学生予備学校に於ける日本語教育スタンダード』*共同研究副主任として参加
  • 2013年、国家社会科学基金、研究代表:蘆麗『南原繁对侵华战争的谢罪认识和影响研究』
大学業務

[委員会]
キャリア支援委員会

社会活動
  • 特定非営利活動法人国際日本語研修協会(IJEC)に於いて「21世紀日本語教育世界を創る会」を発足し、一般者向けに日本語教育、在日外国人問題等の勉強会を開催
  • 2010年8月:日本学生支援機構(JASSO)留学生教育・政策懇談会講講演会『110余年から見た日本留学とは-現在の光で過去を照らし、過去の光で現在を照らす-』
  • 2011年7月:独立行政法人科学技術振興機構 中国総合研究センター主催講演会『中国における日本留学の動向とその特徴‐改革開放の申し子から90後世代へ‐』
  • 2012年11月:長崎外国語大学社会連携センター主催『もっと知りたいアジア』 「東アジアを中心とするテレビ文化交流 ‐グローカライゼーションの視点から‐」
  • 2012年12月:スラバヤ国立大学・国際交流基金・国際文化交流センター主催『非漢字圏での日本語教育の成長を考える シンポジウム及びワークショップ』 基調講演「日本語の将来を考える‐直面する日本語の価値問題‐」
  • 2013年3月:かたろう会主催 第157回かたろう会講演会 『東アジアに於けるテレビ文化交流』
  • 2013年6月:瀋陽工業大学主催講演会『妖怪日本文化探索-伝統的妖怪からアニメ的妖怪まで-』
  • 2013年6月:海上自衛隊第22航空群主催講演会『越境するテレビ文化‐日・中・韓・台を中心に‐』

 

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