留学と教職課程とは両立できる?

留学と教員免許状取得は、両立できるのでしょうか。
このことを考えるとき、まず教員免許を取得するためには何をしなければならないかをしっかり理解しておく必要があります。

本学で4年間学び、卒業と同時に教員免許を取得するためには、以下のことが必要です。

  1. 2年次終了までに英検2級以上を取得する
  2. 2年次終了時点で大学側が学生の成績を審査し、4年次実習の可否を決定する
  3. 3年次4月に出身校(中学校・高等学校)へ教育実習を依頼する
  4. 出身校より受入の許可が出る
  5. 3年次遅くとも夏期休暇中までに本人が出身校を訪問し、申込と挨拶をする
  6. 3年次終了までに所定の教職科目を修得する
  7. 4年次に教育実習(6月・10月が多い)と介護等体験(2回)を行う
  8. 卒業時に教員免許を取得する

この他、教職課程を履修している2年次から4年次に亘る期間は、教職に関する重要な連絡事項も多く、その都度説明会や学生個人宛の連絡が行なわれています。

留学する場合に、留学期間中であっても以上のことを支障なく行なうことができるならば、4年間で卒業と同時に教員免許を取得できると言えるでしょう。しか し、現実はそう簡単ではありません。留学期間(半年か1年か)や留学の時期を考慮した場合の問題点を具体的に説明します。

2年次秋学期から半年間留学する場合
留 学前に英検2級以上を取得していれば、4年間で免許取得は可能だと思われます。ただし、2年次秋学期に開講されている教職関係科目を帰国後の3年次秋学期 に履修する必要があります。3年次秋学期には他にも履修すべき科目(3年次取得必須科目)がありますから、留学しなかった学生と比べると、負担が増えるこ とになります。留学と教職資格取得を両立させるためには相当の努力が必要です。
2年次秋学期から1年間留学する場合
結論から言えば、4年間での免許取得はかなり難しいと言わざるを得ません。
留学前の英検2級以上の取得はもちろんですが、3年次春学期まで留学する場合は、出身校への教育実習依頼、許可、挨拶といった手続きが遅れることになり、教育実習受入れを断られる危険もあり、そのリスクを覚悟しなければならないでしょう。

単位修得上も問題は大きいといえます。2年次秋学期と3年次春学期の教職関係科目を3年次秋学期と4年次春学期に (他の科目に加えて ) 履修する必要があります。しかし、この場合には4年次春学期が、教育実習と重なってしまうかもしれません。教育実習は6月か10月に行われることが多いの ですが、自分の都合で実習先の中学・高校のスケジュールを変えてもらうことはまず無理と考えねばなりません。

2年次秋学期の半年間の留学でしたら、3年次終了までに所定の教職科目を修得するという条件を満たすことは可能ですが、3年次春学期まで1年間留学すると なると、それはきわめて難しいと言わざるを得ません。仮に3年次終了までに所定の教職科目を修得するという条件を若干緩和したとしても、6月に教育実習が 入った場合には、実習に直結する「英語科教育法 」(2年次秋学期と3年次春学期に開講されます)のような科目をまだきちんと終えていない状態で実習に行くことになり、かなり無理があります。

1年間留学した場合には、こうしたいくつもの問題をすべて解決していかなければなりません。最大の難関は実習先の確保と実習の時期ですが、これは中学・高校の方針が優先されるため、本学のサポートにも限界があります。

以上のことから1年間留学し、なおかつ4年間で免許も取得することは、可能とも不可能ともいえませんが困難であることにかわりはありません。必要な履修科目の履修を念頭においた的確な学習計画および免許状修得の周到な準備が必要となります。

なお、それ以後の時期に留学した場合や教職科目の履修を遅れて開始した場合、英検取得が遅れた場合は、個々に判断することになります。

結論としては、1年以上留学をし、なお教員免許を取得したい場合には、卒業後に科目等履修生として大学に通い、教職課程の科目の一部を取得するつもりでいたほうが賢明でしょう。

疑問がある場合には、留学を決めるにアドバイザーや教職課程担当の教員と相談してください。