生田 和也

プロフィール

氏名 生田 和也  / IKUTA Kazuya
所属 外国語学部現代英語学科
職名 准教授
専門分野 アメリカ文学

最終学歴

  • 2005年3月 北九州市立大学文学部比較文化学科卒業
  • 2007年3月 北九州市立大学外国語研究科英米言語文化専攻修士課程修了
  • 2012年3月 九州大学比較社会文化学府国際社会文化専攻博士後期課程単位修得退学

取得学位

  • 修士(英米言語文化、北九州市立大学)2007年

所属学会

  • 日本アメリカ文学会
  • 日本英文学会
  • 日本ナサニエル・ホーソーン協会
  • 映像メディア英語教育学会

研究活動

19世紀アメリカ文学と映像メディアを用いた大学英語教育の研究をしています。現在の主な研究の関心は以下です。

(1)19世紀アメリカにおける可傷性の文学的表象
強さ、健常、リベラルなどの語で特徴づけられる近代の主体に対して、19世紀のアメリカ文学が人間の「弱さ」や「傷つきやすさ」を描写していることに着目しています、特に、(1)人種/性/階級、(2)環境、(3)ケア倫理、といった3つの観点から19世紀アメリカ文学作品を再解釈する研究に取り組んでいます。

(2)英語教材としての大学卒業式講演
英語のスピーチは英語学習の絶好の素材です。また著名人が大学の卒業式で行う講演は、ある分野で突出した人物が大学生にメッセージを送るものであり、その内容もとても興味深いものです。このような素材を大学生の英語教育にいかに活用できるか実践的に研究しています。

教育活動

[担当科目]
基礎演習、ビジネス英語、英語翻訳演習、英語文学研究入門、英語文学研究演習、Reading、English Seminar(英検2級)

[教育方法・内容の工夫]
・ペアやグループでの活動を取り入れることで、主体的で深い学びとなるよう促しています。
・映像メディアやスライド等を活用し、視覚的情報から授業内容を理解しやすくなるよう工夫をしています。
・授業外学習の動機付けや成果測定のための小テストを実施しています。

[教育実践に関する発表・講演など] 
・「小学校外国語早期化に対応した授業デザインとメディア教材の利用:ESPとリメディアルを融合した授業作り」第21回映像メディア英語教育学会 九州支部研究大会 2019年
・「大学英語導入教材としてのスティーブ・ジョブズ学位授与式講演」第20回映像メディア英語教育学会九州支部研究大会 2018年

[その他特筆すべき事項] 
TOEIC学習について希望者へのカウンセリングや学習アドバイスをしています。

主要研究業績

著書
  • 『ロマンスの迷宮――ホーソーンに迫る15のまなざし』(共著)英宝社 2013年
  • 『ホーソーンの文学的遺産』(共著)開文社 2016年
  • 『19世紀アメリカ作家たちとエコノミー――国家・家庭・親密な圏域』(共著)彩流社 2022年
  • 『ロマンスの倫理と語り――いまホーソーンを読む理由』(共著)開文社 2023年
主要論文
  • The Image of the Child in Hawthorne’s Fiction,修士論文(北九州市立大学外国語学研究科),2007年
  • 「家庭の探求:Hawthorne作品にみる過渡期の子ども像」,『北九州市立大学大学院紀要』21号,pp. 53-77,2007年
  • “The Romantic Child in the American Home: Hawthorne’s Violet, Peony, and Annie,”『比較社会文化研究』23号,pp. 93-101,2008年
  • “ The Tar-and-Feathering in “My Kinsman, Major Molineux,” 『比較社会文化研究』31号,pp. 1-11,2008年
  • 「『老いた子供たち』:『七破風の屋敷』における老いのイメージ」,『日本ナサニエル・ホーソーン協会 フォーラム』19号,pp. 1-15,2014年
  • “Priscilla as a White Slave: The Representation and the Transformation of the Working Girl in The Blithedale Romance,”『英文學研究 支部統合号』10号,pp.11-18,2018年
  • 「ドナテロとジュリア・パストラーナ――『大理石の牧神』におけるノンデスクリプトの表象」,『日本ナサニエル・ホーソーン協会 フォーラム』24号,pp. 37-56,2019年
  • 「小学校教材を用いた大学英語授業の実践と課題」,『鹿児島女子短期大学紀要』57号,pp. 9-15, 2019年
  • 「『ホーソーンの最初の日記』における少年期の表象」,『日本ナサニエル・ホーソーン協会 フォーラム』25号,pp. 1-18,2020年
学会発表
  • 「ホーソーン文学の子ども像:短編小説を中心に」 第59回日本英文学会九州支部大会 2006年
  • 「結末から読む“My Kinsman, Major Molineux”」 第60回日本英文学会九州支部大会2007年
  • 「ロマンスのポリティクス:The Scarlet Letterの政治性をめぐって」第54回九州アメリカ文学会2008年
  • 「Hester Prynneの恋愛と結婚」第61回日本英文学会九州支部大会 2011年
  • “Pearl and the Changing Opinions about Childhood” 科学研究費補助金基盤研究(B)「大西洋交易の変容とアメリカン・ルネッサンス」主催ワークショップ 2012年
  • 「Priscillaの変身:労働と階級をめぐって」第59回九州アメリカ文学会2013年
  • 「老人と猫:Clifford Pyncheonの変身」第32回日本ナサニエル・ホーソーン協会全国大会 2013年
  • 「『緋文字』に見られる老いの表象」第33回日本ナサニエル・ホーソーン協会全国大会ワークショップ 2014年
  • 「長崎県立大学国際情報学部国際交流学科の英語教育:到達目標とその評価」第53回大学英語教育学会国際大会ポスター発表 2014年
  • 「長崎県立大学国際交流学科の交換留学・海外語学研修制度:グローバル人材育成のために」第53回大学英語教育学会国際大会ポスター発表 2014年
  • 「ドナテロとジュリア・パストラーナ:『大理石の牧神』におけるノンデスクリプト表象」第68回日本英文学会九州支部大会 2016年
  • 「大学英語導入教材としてのスティーブ・ジョブズ学位授与式講演」第20回映像メディア英語教育学会九州支部研究大会 2018年
  • 「小学校外国語早期化に対応した授業デザインとメディア教材の利用:ESPとリメディアルを融合した授業作り」第21回映像メディア英語教育学会 九州支部研究大会 2019年
  • 「Hawthorne’s First Diaryを読む――Hawthorneの少年期をめぐって」第65回九州アメリカ文学会 2019年
  • 「『ロジャー・マルヴィンの埋葬』を再読する」第39回日本ナサニエル・ホーソーン協会全国大会ワークショップ 2021年
  • 「『緋文字』再読――傷つきやすさを考える」第41回日本ナサニエル・ホーソーン協会全国大会ワークショップ 2023年

科学研究費補助金・その他の競争的研究経費

  • 2022-2026年 日本学術振興会科学研究費補助金(基盤研究B)「19世紀アメリカにおける可傷性の文学的表象」研究代表者

社会活動

  • 長崎県西彼杵郡長与町国際交流協会 ブックリーディング・クラブ講師 2014年4月-2016年3月
  • 長崎県教員免許状更新実習 異文化理解セミナー 講師 2015年7月
  • 日本ナサニエル・ホーソーン協会 事務局・会計 2018年4月~
  • 九州アメリカ文学会 ウェブサイト委員 2022年4月~

関連のあるお知らせ

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