はじめに

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 学校法人長崎学院  長崎外国語大学
             学長   石川 昭仁

 

  知識基盤社会の到来、グローバル化による競争の激化、少子高齢化にともない、高等教育機関である大学の役割も大きく変わりつつある。これまで大学教育に求められてきたものは、専門知識を身につけた人材の育成であった。しかし、ユニバーサル段階を迎えて入学する学生の多様化や社会変化に伴うニーズとともに、専門知識の修得に加え、コミュニケーション能力、チームワーク、責任感、協調性、問題解決能力といった汎用的な能力の修得支援が、大学教育に求められるようになってきた。中央教育審議会は、大学卒業までに学生が最低限身につけなければならない能力(学士力)を提言し、その中で、知識だけでなく、チームワーク、リーダーシップといった態度の重要性にも言及している。また、産業界は、産業人材の育成という観点から、現場で求められる社会人基礎力を提言し、その育成を大学教育に求めている。本学は、このような社会のニーズに対応すべく、平成20年度からキャリア形成支援を学士課程教育の柱として位置づけ、入学から卒業までの一貫した就業力育成支援に取り組み始めた。

  平成 21 年度文部科学省「大学教育・学生支援推進事業」【テーマB】は、開始したばかりの本学のキャリア支援教育を推進する上で大きな効果が期待できるものであったため、キャリア形成支援の一環として「SNSを活用したキャリア形成支援・就職支援体制の整備」プログラムを構想し、応募の結果、採択されたものである。本学の取組の柱は、①キャリア形成支援を効果的に行うための「学生カルテ」データベースの構築と運用②在学生と卒業生、教職員に交流の場を提供するSNS(G-netと呼んでいる。)の構築と運用③キャリアカウンセラーの配置による就職支援である。本報告書には、3年に亘る取組の内容と自己点検評価結果を収録している。なお、事業主体である日本学生支援機構の学生支援推進プログラム評価委員会による評価を受け、平成24年7月19日現在、A評価(「目標に沿った取り組みが実施されており、当該目標が概ね達成されている。」)を受ける見通しである。
平成22年度には、本取組の成果を踏まえて実施することとした本学の「全学的就業力育成システムの再構築 ~就業力育成を狙いとする正課教育のシステム化と高度化」プログラムが、文部科学省「大学教育・学生支援推進事業」に採択され、①教育課程のシステム化②新シラバス・システムの導入③学習ポートフォリオの導入④就業力育成に向けた全学的指導体制の確立⑤実務家教員による授業の導入とプロジェクト科目の充実⑥海外留学プログラムの充実と海外インターンシップなどの事業に精力的に取り組んでいる。

  長崎外国語大学は、グローバル人材、地域の発展に貢献できる人材など、社会の変化とニーズに対応できる人材の育成に全力を注いでいます。引き続き、産業界、経済界、行政、地域社会、各方面のご支援を賜りますようにお願い申し上げます。

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