日本語が母語であるからといって、誰でも日本語を教えられるわけではありません。
学習者は、日本語を学ぶ際に、さまざまな誤りをします。例えば、「おはようございます」を「おはようごじゃいます」と発音する学習者がいます。この発音の誤りを直してあげるには、言い換えると「じゃ」を「ざ」と発音させるには、どうしたらよいのでしょうか。
また、学習者からは、教師にさまざまな質問が来ます。「あがる」と「のぼる」ってどう違うんですか?「さびしい」と「さみしい」は同じなんですか?「雨が降るそうです」と「雨が降るらしいです」と「雨が降るみたいです」の違いは何ですか?などなど。
日本語を母語とする私たちは、普段の生活の中で無意識のうちに日本語を使っています。ですから、発音をするときに逐一「よし今から挨拶をしよう。まず“お”を発音しきゃいけないな。そのためには舌をこう動かして…」といったふうに気にすることはありません。単語の意味の違いも直感的に理解しているので、改めてその違いを聞かれるとうまく答えられないという人は多いと思います。
つまり、日本語教師になるためには、いつも無意識に(直感的に)使っている日本語を意識的に分析し、さらにそれを学習者に効率的に教えられるスキルを身につけることが求められているのです。
現在、日本語教師になるために、教員試験のような特別な試験はありません。日本語教師として必要な知識を身につけていれば、誰もが日本語教師になる資格をもっているといえます。ただし、現在のところ、以下の三つの条件のいずれかを満たしているというのが、日本語教師になるための目安になっています。
(1) 大学の専攻・副専攻として日本語教育を学ぶ。
(2) 専門学校などの日本語教師養成講座で学ぶ(420時間の受講が目安)
(3) 日本語教育能力検定試験に合格する
実際に、日本語学校などの講師募集を見ても、(1)~(3)が申請条件になっていることが多くなっています。
携帯電話をご利用の方は、こちらのQRコードを読み取りアクセスしてください。