更新 2008.5.7.
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2期生・大石賢一君からのメッセージ

後輩の皆さんへ

初めまして、そしてお久しぶりです。今の4年生の中には私のことを覚えてくれている人もいると思います。

私は長崎外国語大学を2年前に卒業して、今は福岡県八女市にある鰍ィ茶村というお茶屋さんで仕事をしていている大石賢一と申します。

私の働いているお茶村という会社は、先日2008モンドセレクションという賞をいただきました。

世界的な賞であるモンドセレクションとフランス語、そしてお茶屋の関係に疑問をもたれる人もいると思います。

出品のきっかけは、昨年博多で行われた勉強会である日本企業の方にモンドセレクションを受賞したという話を聞いたことが始まりでした。

うちの会社は、八女にある小さなお茶屋ですが、社員たちは多くの人を感動させることができるお茶をつくっているという誇りと情熱をもって仕事をしています。

その誇りと情熱をもって働いている皆の熱い思いを全国のお客様にどのようにして届けることができるか。お茶村の商品の品質そして味をどのようにして認めてもらうのかを考えていました。

「実際に飲んで、そして食べてもらわなければわからない!」

その時に思いついたのが、食品のノーベル賞とも称されるモンドセレクションを獲得することができれば、もっと多くの方々に認知していただけるかもしれないと考えたことから2008年の出品を決めました。

出品に関する規定を確認すると、英語もしくはフランス語で翻訳されたものという決まりがあり、幸いなことに大学時代にフランス語を勉強し、一年間留学した経験を活かす良い機会だと思い、挑戦しました。

一番辛かったことは、モンドセレクションのような世界的な賞に出品した経験がなかったことです。

フランス語への翻訳、書類の書き方、出品の仕方など、本当にこれで大丈夫だろうかと毎日不安に思いながら少しずつ完成させていき出品まで漕ぎ着けることができました。

出品するに至るまでは、大学時代に仲良くなった友人たちに必要書類の作成、商品の翻訳の訂正、ベルギー本部への問い合わせなどみんな忙しい時間の合間を縫ってこころよく協力してくれました。何度も何度も電話とメールでのやり取りを行い、「この部分は間違っていないか」「いや、それは正しいよ。大丈夫」ときにはお互いの意見をぶつけ合いながら、またお互いの理解を深めながら一番良い方法を選んでいったような気がします。

その友人たちおかげで、今年のモンドセレクションにおいて二つの銀賞を獲得できました。

賞をいただいた後、ここまでの流れを頭の中で振り返りました。

長崎外国語大学に入学したこと。英語とフランス語を勉強したこと。最終的にフランス語を選択し、留学を決意したこと。一生懸命に勉強し、多くの友人ができたこと。大学卒業から2年経過して、勉強したフランス語が仕事で活きたこと。

たくさんの思い出と共に多くの方々に支えられながらここまできたということを心から感じました。

中でも、恩師である阿南先生、そして戸口先生には、本当に感謝しています。

何もわからないフランス語を一から温かく、時に厳しく教えていただきました。

阿南先生には、要所で的確なアドバイスをいただき、素直に聞き入れたことで現在の自分が在ります。

戸口先生には、最後まで諦めない志、そして語学以外にも色々なことを学ばせていただきました。

学生の頃は気付けませんでしたが、この二人の先生方がいたからこそ今の私を含め、そして現在活躍している皆さんの先輩達がいます。

今でもはっきりと覚えています。先輩たち、友人たち、後輩たちは、一人一人が熱いハートと強い気持ちをもって考え抜き、行動に移していました。

一人一人の素晴らしい才能と力が集まり、一緒に考えていこう、みんなで盛り上げよう、共に楽しくしていこうという気持ちであふれていました。この気持ち、そして行動は現在も変わることなく、今の私たちの人生に繋がっています。

それは、今を懸命に生きた結果として未来の自分に表れ続けているのだと思います。

阿南先生と戸口先生の教えのもとに頑張って勉強したフランス語を通じて友達ができ、フランス語を学び始めた頃には思いも寄らなかったような形で生きてくるということを卒業してから2年後の今、心から実感しています。

お茶屋である私が勉強したフランス語を活かすことができたのですから、皆さんの素晴らしい発想と行動力で、今よりもっと活用の幅を広げることができると思います。

私自身もこれに甘んじることなく、一層の努力を重ね、お茶村のさらなる飛躍、そしてたくさんのお客様にこれからも喜んでいただける製品づくりをしていきたいと思っています。

皆さんはこれから世界へ羽ばたいていく人です。良い家族、先生、友達が近くにいることに感謝し、自分の今出来ることを精一杯やることで、経験として将来の歩む道に必ず活かすことができます。

共に頑張っていきましょう。皆さんのご活躍を心から願っています。

フランス語コース第2期生  大石 賢一