長崎外国語大学のグローバル化ビジョン

長崎外国語大学のグローバル化ビジョン(2014-2020)

長崎外国語大学は、キリスト教精神に基づき、外国語と国際文化に関する知識を教授研究し、国際的な視野と円満な人格の涵養を図り、もって地域並びに人類社会の福祉と発展に寄与しうる人材を育成することを目的としています。この建学の精神に基づき、長崎外国語大学は、グローバル時代にふさわしい大学として「長崎外大ビジョン21」を策定し、2014年から向こう7年間次のビジョンの実現に取り組みます。

教育・研究ビジョン

1.グローバルな視野と教養、卓越した語学力を身につけ、世界に貢献する志をもった学生

日本および諸外国から集まった長崎外大の学生は、教室内外での学生間および教職員との知的文化的交流の中で、卓越した語学力、幅広い教養、深い専門性、並びに人間力を身につけ、地域社会並びにグローバル社会の発展に寄与する高い志を持ち、社会に踏み出す準備ができている。

2.グローバル人材育成の基盤となる研究の推進

長崎外大の研究は、まず「世界平和と人類の共存共栄の理想を実現する」ために、グローバル化の進展と多文化共生における諸課題や地域社会の課題を指し示し、その解決に寄与する。また、教員として研究や取組みの成果をグローバル人材育成を目指した教育活動や地域課題の解決に活かすことができる。

3.グローバル人材育成の基盤となる国際戦略の展開

長崎外大では、教職員自ら優れたグローバル人材としての能力を持ち、また意欲あふれる教職員によって、優れたグローバル教育や学生指導、キャンパスのグローバル化への取組みや国際戦略の展開が行われている。

4.社会を支える卒業生

長崎外大の卒業生は、どのような職業についているにせよ、世界各国で、また日本やそれぞれの地域でグローバルな視野をもった人材として社会や地域の発展に貢献している。卒業生が母校で再び学び、また他の同窓生や地域社会と深くつながり、社会の持続的な発展に寄与している。

大学経営ビジョン

5.大学の持続的な発展を保障する仕組みの構築

社会の要請に応え、優れた教育によりグローバルな視野と教養を身につけた学生を社会に送り出す。そのために、財政基盤を確立し、積極的に大学情報を公開し、説明責任を果たし、ガバナンスとコンプライアンスを強化することができている。加えて、改革を通して持続的な発展を続ける大学、社会から信頼され、欠くことができない大学となっている。

<基軸1> 語学力・コミュニケーション力・人間力を備えたグローバル人材の育成

日本、世界がグローバル化する中で、長崎外国語大学は、グローバル人材の育成を最も重要な基軸目標と考える。グローバルに活躍できる人材は、複数の外国語の実践的な運用能力、コミュニケーション力、並びに幅広い教養と専門的知識を有する必要がある。
外国語のスキルや知識の修得はもとより、留学・インターンシップ・フィールドワークにおける実践的な学びも重要であり、両者が相まって相乗効果を上げるような学修環境と多文化キャンパスの構築が必要である。
また、自国民としてのアイデンティティを確立するために、自国の歴史や文化を修得していることも重要である。教室で学ぶ授業も一方的な講義だけではなく、教員と学生、学生同士が議論を深める場として様々な教授法の工夫が必要となる。これらを総合して、国際社会において活躍できる有為な人材を養成し、広く社会に輩出する。

[戦略]
1. 入試・入学制度の再構築による多様で優秀な学生の確保
2. グローバル人材育成のための教育体系の再構築と教育プログラムの開発
3. 学士課程教育の質保証への取組み強化
4. 教員主体から学生主体への教育の転換
5. 外国人留学生教育の充実
6. 教育活動と学修内容の公開
7. 学生の多様なニーズにこたえる学生支援の推進
8. 就職率100%を目指すキャリア教育と就職活動支援プログラム
9. 長崎外大ミッションの理解促進と長崎外大生としての誇りの涵養
10. 高度なグローバル人材育成のための大学院の設置

<基軸2>グローバル人材育成の基盤となる研究の推進

大学の機能分化の観点から、長崎外大は研究主体の大学ではなく、むしろ教養教育や幅広い職業人の育成と社会への貢献を目的とした大学に分類されよう。個々の教員が自らの専門領域を超えて、教育に必要とされる幅広い分野やテーマにおける研究に主体的に取り組み、よってグローバル人材育成のための教育の充実を図る。
大学はグローバル人材育成の基盤となる研究、学問の枠組みを超えて地域やグローバル社会の問題解決に寄与する研究活動や取組み、並びに新しい教授法の開発につながる研究を重点的に支援する。また、新たな教育・研究分野への挑戦を積極的に支援する。

[戦略]
11. グローバル人材育成のための基盤となる研究の強化
12. 地域社会の課題解決に向けた研究活動の推進

<基軸3>グローバル人材育成の基盤となる国際戦略の展開

グローバル人材育成の基盤として、積極的に外国人留学生を受け入れ、日本人学生と外国人留学生が共に学びあえる教育システムや多言語・多文化のキャンパスづくりを推進する。教職員のグローバル教育対応能力を高め、また、双方向での留学生・研究者交換プログラムの充実を図る。

[戦略]
13. 教育のグローバル化推進
14. アセアン諸国等の大学との連携推進
15. キャンパスのグローバル化推進

<基軸4>卒業生・地域社会との連携の強化

多くの卒業生が本学と生涯にわたる関係を持続的に保ち、またグローバルな視野をもった市民として活躍できるよう支援することを目指す。大学の有する様々な人的、知的資源を活用し、地域社会と連携しながら、新しい価値を創造するための取り組みを推進することによって、地域の発展に欠くべからざる大学として確固たる地位を確立する。

[戦略]
16. 社会連携の強化と社会貢献の充実
17. 卒業生・保護者との関係強化


関連のあるお知らせ

現在、関連のあるお知らせはありません。