4. 教員主体から学生主体への教育の転換

目的

学生は、教職員とともに大学共同体の最も重要な構成員であり、大学の持続的な進化・発展を担う一 員である。学生は単に授業を受けるばかりではなく、大学の教育研究活動や大学の社会貢献に積極的に参加し、学びを深めることによって、卒業後それぞれが持ち味を生かして支えなければならない社会に踏み出す準備を主体的に行うことが期待されている。
このような観点に立ち、大学は「教員主体から学生主体への教育の転換」と「大学教育や諸活動への学生の参加」を大胆に推進していく。

目標

学生は大学から一方的に教育を受けるだけではなく、大学に主体的な学びを求め、大学での多様な経験を通じて成長する存在であり、教職員と同様、大学の主要な構成員でもあることから、学生はより主体的に多様な領域で大学教育にも関わるべきである。大学教育に広く学生の参加を推進し、教職員と協働していくことによって、学生の意見・提案を取り入れた教育改善と、より学生を中心に据えた教育を実現できるようにする。かかる大学教育への学生参加は、大学教育の改善や教育支援体制の充実に加え、 学生自身の成長にも寄与する。
「何ができるようになったか」という「学修成果」を重視し、教員主体から学生が主体的に学ぼうとする姿勢や態度を持つように転換するためには、何よりも教育の方法改善が重要である。このため、学士 課程教育において、一方的に知識・技能を教え込むのではなく、教育課程内の活動と併せて、学生の自主的な活動等の充実に向けた支援を行う。
学生の学習時間などの把握を行い、これを教育内容・方法の改善に生かし、授業科目が学生の能動的な参画を促進するような内容になっているか、授業外学習や活動が主体的に行われるような具体的な指示がなされているかなどを点検・見直し、またきめ細かな学修支援や学修指導を行える体制の整備を行 う。
Teacher-Centered Learning から Learner-Centered Learning へと展開し、学生自らが課題を発見し、 主体的にこれを探求・考察し、能動的な学びによって問題を解決できるようになることで、卒業後も意欲を持って学び続けられる積極的姿勢を育む。

改革のポイント

<教員主体から学生主体への教育の転換>
(1)「学修成果」において、課題探求や問題解決等の諸能力の獲得を達成できるようにするため、学生の主体的・能動的な学びを重視したアクティブ・ラーニング、協同学習、PBLなどの教育方法 を積極的に取り込むこと。
(2)少人数教育の推進のみならず、多人数講義においても参加型授業、グループ・ワーク型授業の枠組みを取り入れるために、TA を活用することで双方向性を確保するなど教授法の工夫をはかるこ と。
(3)e-Learning や LMS(Learning Management System)の活用による事前・事後学習、NET 環境での自習と講義での学習を組み合わせたブレンディッド型学習など、ICT(Information & Communication Technology) の積極的利用による教育方法に取り組むこと。
(4)サービス・ラーニング、ワーク・スタディ、インターンシップ、フィールドワーク、短・長期留学などの体験活動や体験学習を行う際においても、「学修成果」の観点から教育的な質保証が確保 されること。
(5)学生自らが「学修成果」を管理・点検するラーニング・ポートフォリオ(Learning Portfolio) といった PDP(Personal Development Planning)を活用すること。

大学教育への学生参加

大学教育への学生参加は、(1)教育改革、(2)学生支援、(3)管理運営の分野において行う。
(1)FD の一部である<学生による授業評価アンケート>や、学生自身のポートフォリオはすでに行われているが、教育課程を編成する上で、こうした評価結果、また学生の希望や意見を反映するなど学 修生活の充実をはかること。
(2)SA(Student Assistant)によるラーニング・チューター、学習アドバイザー、オリエンテーショ ン・チューター(スタッフ)といった学修(学習)支援活動、フレッシュマン・チューター、キャリア・サポー ター、ノート・テイカー、留学生のためのカンバセーション・パートナー、留学生サポーターといった学生支援活動の分野で、学生参加を推進すること。
(3)オープンキャンパス・スタッフ、オフィスアワー・アシスタントといっ た大学内における様々な業務での学生の参画を図ること。
(4)ボランティアなど学生主体の地域社会、グローバル社会への貢献活動を幅広く支援すること

<実現のためのプロジェクト>

(1)教育目標の達成に適う、一貫性ある教育課程の内容・方法の明確化および実施のための教育組織 の整備プロジェクト
(2) 全学教育、初年次教育といった基礎教育、および語学教育(留学含む)に関する教育プログラム を検討する教育企画プロジェクト
(3)体系的・組織的な学士課程教育の編成に持続的に取り組み、学生の学ぶ意欲を高め学修成果へと確実につなげる教育方法の工夫・改善に取り組む FD 推進プロジェクト
(4)IR プロジェクト(大学として学生からアンケート調査、学生の実態調査を行うことにより、その希望や意見を聴取し、活用する。)
(5)学生の代表と大学の運営責任者等との懇談会等を実施し、希望や意見を聴取する。
(6)ボランティア支援プロジェクト


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